青葉区しらとり台の神鳥前川神社で5月5日、乳児の健康と成長を祈願する伝統行事「泣き相撲」が行われた=写真。
同神社で毎年同日に行われる泣き相撲。今年は下恩田囃子保存会によるお囃子もあり、にぎやかに行われた。当日は祈祷の後、力士が乳児を抱き、東西に分かれて土俵入り。「はっけよーい、のこった」の掛け声とともに面を付けた行司が乳児を驚かせると、大きな泣き声を上げていた。泣き相撲は両者に勝ち負けを付けず、全て行司預かり。最後に行司が「緑児泣きたるは万歳楽」と健やかな成長を祈った。
1番目に登場したのは都筑区在住の桧生(ひお)ちゃん(10カ月)=写真左=。祖父母と共に訪れた両親は「(この行事を知り)生まれた時から参加しようと思っていた。思い出になった」と笑顔。「(名前にある)桧のように芯を持って真っすぐのびのびと育ってほしい」と思いを込めていた。
同神社の豊浦崇男宮司は、乳児の泣き声は邪を払う効果があると説明。乳児一人ひとりに神社神域の災厄消除と福徳招来に寄与したとして”人生初”の表彰状も授与している。豊浦宮司は「日本の将来を背負い、元気にする子どもたち。無病息災に育ってほしい」と振り返っていた。
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