東日本大震災から半年 「今こそ"備え"を見直す」
未曾有の被害をもたらした大震災からまもなく半年を迎える。区内でも最大震度5強を記録し、建物の倒壊や大規模停電など、様々な混乱が起きた。市の調査によると、災害に対する市民の危機意識は高くなったものの”備え”はまだまだ進んでいないのが現状。9月は防災月間。今こそ見直す”備え”について、区の防災担当・工藤誠志(もとゆき)さんにインタビューした。
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【安否の確認が必要】
まずは、安否確認の方法。NTT災害伝言ダイヤルなどは、電話が繋がりにくい時でも利用できる。毎月1、15日に体験日があるので試しておくと安心。携帯電話で繋がりにくい場合は、公衆電話を利用するのも手。
【備蓄にも配慮】
食糧や生活用品の備蓄。各家庭・企業では、最低1人3日分を揃えたい。水(1人1日3リットル)、簡単に食べられる食糧、ラジオ、懐中電灯、乾電池、薬は基本。カセットコンロもあると便利。食品は、期限もあるため、定期的に入れ替えを。
【自治会・町内会へ加入を】
日頃から近所などで助け合える環境を作ることも大切。阪神・淡路大震災では、救出された人の約8割が地域の人たちの手によることが分かっている。多くの避難所は地域の人々が運営し、情報も集まってくる。現在、近所付き合いがない人は、町内会や自治会に加入することで繋がりを深められることもできる-。
東日本大震災の当日は、多くの帰宅困難者が出たことも問題となった。鉄道が止まり、道路が渋滞。救急車などの緊急車両が走れないケースも。工藤さんは「無理して帰らず、落ち着くまで各企業などで待機して欲しい」と話す。備えあれば憂いなし。日頃から家族で取り決めを作り、今一度確認する機会を作って欲しい。避難所や病院などの電話番号、災害時の行動の仕方などが書かれた「防災マップ」は区役所で手に入る。不明な点は区総務課【電話】045(948)2212まで。
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