帷子川の保全活動を行うボランティア団体「水辺愛護会 帷子川はふるさとの川の会」(島原幸雄代表)がこのほど、横浜環境活動賞の実践賞と生物多様性特別賞を受賞した。水質改善のための継続した清掃活動や、子ども向けの川遊び体験イベント開催などの取り組みが評価された。
横浜環境活動賞は、市が積極的に環境保全活動を行う市民や企業、学校を表彰する。今回は同会を含め18団体が受賞した。
同会は今年で結成10年を迎え、現在会員は42人。御殿橋から島越橋までの約3・4Kmを活動エリアとしており、月3回ほど清掃を続けている。また、帷子川に親しんでもらおうと、小学校で出前授業を行ったり、イベント開催などで啓発活動も行う。
島原代表は「自然という財産を子どもたちに残したいという思いで続けてきた。これまでの活動が評価されうれしい」と喜びを語る。
続く不法投棄
同会が発足した当時は、産業廃棄物や家電製品、家庭ごみなどが川に散乱していたという。その状態に危機感を持ったメンバーが集まり、同会が立ち上がった。下水処理が進んだこともあり水質は改善され、最近では絶滅危惧種のギバチやアユの遡上を確認できるまでに向上。子どもが川遊びをする姿も見られるようになった。しかし、依然としてなくならないのが、ごみの投棄問題だ。「毎月必ず、自転車は捨てられている。大きいごみは減ったけど、ペットボトルやコンビニ弁当の箱など小さいごみは減らないね」と話すのは副代表の前原修さん。実際に、回収するごみは毎回70リットルのごみ袋が10〜20袋にのぼる。「川のごみをなくすことは難しいが、清掃をしている私たちの姿を見てもらい、ごみの量が減れば」と願いを込めた。
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