笠䅣稲荷神社で例大祭 多くの氏子ら神輿担ぐ
笠䅣稲荷神社で8月4日・5日、毎年恒例の例大祭が行われた。
「せいやー、せいやー」。5日には100人以上が駆けつけ、重さ300kgの神社神輿を氏子らが威勢よく担ぎ、東神奈川2丁目・立町・浦島町・亀住町・新町の周辺5町を1日かけて練り歩いた。夜には焼きそばや綿菓子、輪投げなどの出店が並び、子どもからお年寄りまで多くの人で賑わった。
稲の豊穣を司り食物を守護する農耕の神、いわゆる「お稲荷さん」を祀っている同神社は、商売繁盛のご利益があるとされる。平安時代に浦島院勧福寿寺の僧侶が、京都府の伏見稲荷神社の分霊をこの地に勧請したことがはじまりと伝えられる。神社の前を通る人々の笠が脱げてしまうことから「笠脱稲荷」と呼ばれていたことや、参拝すると「カサ(性病・婦人病)」が治るという独特の伝承を持っている。
戦前の空襲で神輿が焼失したこともあって、以前は神輿を借りて行っていた。その後、氏子たちの協力もあって終戦60周年だった2005年に新しく造り、近年では氏子以外の担ぎ手も増え、地域に根づいた行事となっている。
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