神奈川区版 掲載号:2012年10月25日号
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連載寄稿 イルカ博士の生命感動日記 【4】こどもの生きる力を育むエンパワーメント

 先日、第9回日本子ども学会に参加しました。テーマは「子どもの生きる力を育むエンパワーメント環境づくり」。子どもたちが「生きる力」を発揮する仕組みを考えるものでした。

 子育ては「からだと心の成長」がどのように関わり「生きる力」をいかにパワーアップするかです。そこで「無意識の感性」や「脳の命令系である前頭葉」について整理しますと、【1】「生きる力」は感性であって知性ではないということ。赤ちゃんは生き物として生まれ、保育によって幼年期までに人間に仕上げなければなりません。子どもたちの心の成長はお母さんという絶対的愛情に裏付けされた環境の影響を受けてスタートするので善い刺激を与えて育てることです。次に【2】いかなる遺伝子も後天的影響を受けて細胞が増殖します。そのため『ヒトを人間にする』ことが必要です。子育ての環境が著しく変化した結果、笑わない赤ちゃんなどが増えて心の成長に悪影響を及ぼすようになりました。これには「心の成長生理」の基本的理解から始めなければなりません。心の仕組みを動かす脳の神経回路は極めて柔軟的・可塑的なので、よくしよう、よくなろうとすることです。そもそも【3】からだと心の違いはどこかというと、からだはエネルギーを得る仕組みで食べて排出する単純な仕組みです。精神・心は自己認識を得る仕組みで、神経細胞が神経伝達物質ホルモンなどと絡みあい神経回路を作る脳のシステムで表現しています。つまり、からだと心は全く違います。からだにはホルモンなどによる「からだの恒常性」という復元する自己組織化のメカニズムが働き、私たちの細胞を守っているのでほっておいてもいい。ところが、神経回路は外界の環境の変化を瞬時鋭敏に受け取らなければいけないので心は外界から守られていません。前号で紹介した毎日の生活リズムについても「からだとこころ」をコントロールする手段なのです。

 乳幼児が自意識を安心して持つためにも、心の総合機能が揺れないように自己調節ができなければなりません。ところがこの成長過程は家庭を含めた環境の影響を鋭敏に受けますので、環境が適切でないと自己調節がうまく機能しない人間になる可能性が起こります。つまり親は子の育つ力を引き出してあげて共に喜び合うべきなのです。「親が元気だと子も元気」ということです。

【日本ウエルネススポーツ大学特任教授・岩重慶一

(問)【メール】iwashige@gmail.com】

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