全国的に増加傾向にある「手足口病」。神奈川区内の患者数も、国が注意を必要と定める警報レベル(定点あたり5人以上)に達しており、市は注意を呼びかけている。
感染病を分析している市衛生研究所によると、区内の医療機関から毎週報告されている患者数の平均値は、7月15日〜21日の週で12・67人(前週7・60人)に急増した。6月17日から7月21日までの市内患者の年齢割合は、1歳が31・5%と最も多く、2歳(20・5%)、3歳(11・9%)と続く。主に患者ののどや鼻の分泌物、便の中のウイルスが、周囲の人の手により口や鼻の中に運ばれて感染するケースが多いため、「よく手を洗うこと」「患者の便には触らない」などが予防策となる。
区の地域子育て支援拠点「かなーちえ」を訪れていた主婦たちに手足口病について聞くと、「流行っているとは聞いていたが、詳しくは分からない。子どもたちとプールに行く機会が増えるので予防を徹底したい」と話す。予防には区民への周知も必要となる。市は「現在は市のホームページ上だけで注意を呼びかけているが、状況に応じて新たな手段での周知を図っていきたい」としている。
手足口病は1歳前後の乳幼児によく見られる症状で、発熱や食欲不振で始まり、のどの痛みのほか、手のひらや足の裏などに発疹ができるのが特徴。今年は発疹が大きく、例年よりも体の広範囲に発症する傾向が見られるという。同研究所は「大流行した2011年と同じくらいの増加を見せている。8月の終わりごろまで流行が続くのではないか」とみている。
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