南神大寺小 親子一緒に防災訓練 300人がクイズラリー
地域防災拠点の一つである南神大寺小学校(山田アイ子校長)で14日、防災訓練が行われた。
毎年、近隣の自治会・町内会の住民らが中心となって行っている防災拠点訓練。山田校長は、時間に余裕のある高齢者の参加は多い反面、災害時に地域の力となる若い世代の関心が低いことを懸念していた。そこで今回の訓練では、児童とその保護者にも参加してもらおうと企画。300人近い親子が同時に訓練に参加するため、神奈川消防署片倉消防出張所の渡邉雄二所長が「防災クイズラリー」を提案して行われた。
当日は、体育館に避難した児童たちを保護者が引き取るデモンストレーションを実施。その後、各自治会・町内会ごとに校庭に集合し、渡邉所長の合図で防災クイズラリーがスタートした。制限時間20分間で、学校敷地内6カ所にあるクイズを親子で解いていくというもの。「学校の防災備蓄庫に置いていないものはどれ」「NTTの災害伝言ダイヤルの番号は何番」「小学校一帯で予想される震度はいくつ」など、知っているようで知らない問題に、保護者の悩む姿も多かった。4年生の末久希さんと参加した母・千鶴さんは「普段よく目にしていても、実際クイズに出されると頭に入っていないことが分かった」と話していた。
訓練を終えて「災害時にみんなで助け合えるきっかけになったのであれば良かった。来年につなげたい」と山田校長。高橋清実行委員長は「今後は炊き出しなどの実践的な訓練と2本立てで実施していきたい」と話していた。
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