「感染性胃腸炎」に注意 神奈川区で警報レベルに
今年も横浜市内での感染性胃腸炎の報告数が急増している。12月12日時点で神奈川区を筆頭に7区が警報レベルを上回っている。
横浜市では市内約90カ所に定点医療機関を設置。そこから報告された一週間分の患者数の平均値を定点あたりの報告数とし、20・00を超えると流行警報を発令している。神奈川区には6定点あり、昨年は11月3週目の時点で警報レベルを超えたため今年はやや遅い流行となっているが、磯子区と並び最も数値が高いため警戒が必要だ。健康福祉局健康安全課によると「今年は昨年に比べて寒くなるのが遅かったので、流行の時期が遅れているのでは」と分析しているが、手洗いや換気、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒などを呼びかけている。
子どもの感染慎重な観察を
感染性胃腸炎は「ノロウイルス」などの感染が原因で、下痢、腹痛、吐き気、嘔吐などを主症状とする冬に流行する疾患。感染経路は様々で、感染した人の排泄物や吐しゃ物をはじめ、カキなどの二枚貝を生もしくは十分に加熱せずに食べた場合にも感染することがある。
区内のある小児科医は「一番注意してほしいのは、脱水症状を避けようと、嘔吐しているにもかかわらず水を飲ませること。余計吐いてしまい体力を消耗します」と警鐘を鳴らす。また「嘔吐が止まったら、体調を慎重に観察して『便よりやわらかいもの』を目安に食事をとると良いでしょう」と話している。
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