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世界の羽生を支えたリンク 震災後、8ヵ月間練習

掲載号:2014年2月27日号

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震災後に撮影した一枚。左が都築コーチ、中央が羽生選手(都築さん提供)
震災後に撮影した一枚。左が都築コーチ、中央が羽生選手(都築さん提供)

 ソチ五輪フィギュアスケート男子で金メダルに輝いた羽生結弦選手は、東日本大震災後の8カ月間、恩師の都築章一郎コーチがいる神奈川スケートリンク=広台太田町=を拠点に練習に励んでいた。

 「教え子をメダリストにするのが夢だった。素晴らしい結果で嬉しい」。都築さんは1977年世界選手権銅メダルの佐野稔氏らを育てた名コーチ。羽生選手が小学2年生の頃から中学卒業まで、仙台と都内で指導にあたった。技術から生活面まで徹底的にサポートし、「これまでのコーチ人生の集大成を結弦に注ぎ込んだ」と話す。

恩師頼り来神

 同リンクでは、震災の1カ月後から練習拠点を失った羽生選手を受け入れた。「本人は、このままスケートを続けていいのか葛藤していた」と当時を振り返る。それでも都築さんの支えで週5日、同所で練習しながら週末には全国のショーに出演し続けた。

 羽生選手は当時、練習の合間に隣接する反町公園に行っては年下の生徒たちと鬼ごっこをして遊んでいたという。「生徒たちも結弦と一緒に練習できていい刺激になった」と都築さん。また、一緒に横浜のサウナに行き、師弟水入らずで裸の付き合いもした。「『世界の羽生』として、日本の心を表現するスケーターになってほしい」と、将来的には5回転ジャンプ成功にも期待を寄せる。

 同リンクは、2015年をめどに国際規格に対応した建て替えに向け準備が進められている。当時、理事長として羽生選手の受け入れを決めた山崎善也さんは「外国の選手も集うリンクになると思う。全国随一の指導陣を持つリンクとして、羽生選手に続くスケーターを18年の平昌五輪に輩出したい」と語った。

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