新子安北部自治会(斎木四郎会長・約500世帯)が7月2日、高齢者が集う地域サロン「アーデル」=新子安2の4の29=の開所式を行った。
同自治会は昨年、「人と人とのつながり」を地図に落とし、視覚的に地域の課題や孤立する人を浮かび上がらせる「住民支え合いマップ作り」を行った。区社会福祉協議会の協力を得ながら、マンションなどを除く約150世帯分のマップを作り上げた。こうした取り組みの中で浮かび上がってきたのが、「自治会内には高齢者が集える場所がなく、顔を合わせる居場所づくりが必要だ」という課題だった。
火・水・金週3回開所
地域サロンの場は、同自治会からの要望を受けた理容師の横溝哲雄さんが空店舗を提供した。開所式で横溝さんは「地域のためになればうれしい」とあいさつ。サロン名は、約5年前まで営んでいたヘアサロン「アーデル」から命名された。
同サロンは「支え合いセンター」としての機能も持つ。火・水・金の週3回、午前10時から午後3時まで高齢者向けに無料開放。井戸端会議だけでなく、行政情報なども手に入る。運営は、斎木会長や山田齊副会長のほか、面倒見の良い「世話焼きさん」ら13人が携わる。今後は、ぞうり作りやフラワーデザイン、カメラ、園芸、カラオケなど、スタッフが講師となって各種教室を行う予定だ。
マップ作りを担当した山田副会長は「顔と顔を突き合わせられる地域サロンは、高齢者の本音が聞ける場所だと思う。気楽に来てもらい、生きる張り合いにしてほしい」と話していた。
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