羽沢町・(株)アメニティ 「トイレ新聞」10周年
トイレの管理・メンテナンスを行う(株)アメニティ(山戸里志社長・従業員数43人)=羽沢町=が発行しているトイレ新聞「かわや版」が創刊10周年を迎えた。
かわや版は、主に顧客の企業や店舗のほか、営業先向けに隔月で発行。同社周辺の地域住民にも100部ほど配布している。2004年6月の第1号を皮切りに、「特集」「お客様訪問」「間違い探し」など、毎号趣向を凝らした紙面で愛読者も多い。
DTP経験生かす
編集長は、前職で出版物の編集やデザインなどに携わっていた内田康治さん。山戸社長が「トイレの情報をもっとたくさんの人に広めたい」と考えていたとき、入社して間もない内田さんに白羽の矢が立った。
内容は時事ネタや季節ネタ、仕入れた情報で紹介したいものなど、全て内田さんが決めていく。記念すべき50号となった今月号の特集は「宇宙のトイレ」。国際宇宙ステーションにあるトイレの仕組みや排せつ物の行方など、写真を交えてレポートしている。「お客様向けだと自社の宣伝になりがちだが、『トイレの知識を深めてほしい』ということを一番に作っている」
同社近くの(株)浅見モータース・宮下タマ子さんは「欠かさず読み、全部ファイリングしている」と話す。完成度が高いので、高速道路会社から社内報の参考にしたいと連絡が来たり、大学生の論文の手助けになることもあった。今後については、「例えば『戦場のトイレってどうなっているの』というような、トイレを通して世界を見る記事を書きたい」と笑顔で答えた。
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