神奈川区版 掲載号:2016年12月15日号 エリアトップへ

”ハマの湯”の未来は 【2】 半世紀、湧き続ける情熱

掲載号:2016年12月15日号

  • LINE
  • hatena
さらに描き足す予定の壁のペンキ絵
さらに描き足す予定の壁のペンキ絵

 日本温泉協会が温泉法に則って認定する「天然温泉」。神奈川県西部に名だたる温泉地が軒を連ねる一方、横浜市で唯一認定を受けている銭湯が、保土ケ谷区にある「横浜温泉黄金湯」だ。親子で創業し、現在3代目の佐藤弘幸さんが引き継いで今年50年目を迎える。

 毎日通う常連から、親・子・孫と3世代、近隣の横浜国立大学の学生と、やってくる客の年代はさまざまだ。「天然温泉」だけにとどまらない人気の理由の一つに浴場のペンキ絵がある。

 男湯の壁に描かれているのは銭湯らしさがうかがえる雄大な「富士山」。男女の浴場の境目にそびえたつのは「城」。続く女湯には大阪万博のシンボルとして岡本太郎氏がデザインし、建築した「太陽の塔」が描かれている。老朽化が進んだこともあり、昨年塗り替えたものだ。現在、銭湯のペンキ絵師は日本に3人。その中でも唯一の女性で、30代と最年少の田中みずきさんが担当した。きっかけは佐藤さんが、インターネットで田中さんの仕事を見て興味を持ったこと。「せっかく塗り替えをするなら若い感性で、シュールなものを」と田中さんに依頼した。

 それまでの壁の絵は湖に浮かぶ城のみだった。「先代が自分の手で描いた。僕も高い場所を塗るときは手伝わされた」と懐かしそうに佐藤さんは話す。先代がこだわった「城」は残したいと中央に据え、相談を重ねながら、モチーフを決めていった。田中さんは「作業をしていると、天井の高いところから、端から端まで丁寧に塗られていて、それまでの想いが感じられた」と話す。5年ほどかけ少しずつ描き足す長期計画で「お客さんに変化を見守ってもらい、将来種明かしになるようなものにしたい」と佐藤さんは楽しそうだ。

 「今の子どもたちが大人になってからも来てもらえるように、家族を呼びこみながら続けていきたい。銭湯文化を守りながら、面白い仕掛けもしていければ」と目標を話した。  (続く)

神奈川区版のローカルニュース最新6

2例目の女性本部部長に

有田美智代さん(羽沢町) 神奈川消防団

2例目の女性本部部長に 社会

10月22日号

タンゴ、本場の音色で魅了

バンドネオン奏者 平田さん

タンゴ、本場の音色で魅了 文化

10月22日号

三ツ沢でハロウィーン

三ツ沢でハロウィーン 文化

10月31日、小中学生対象

10月22日号

妊婦向け食育講座

正社員雇用 8割「当面維持」

正社員雇用 8割「当面維持」 経済

横浜市調査で企業回答

10月22日号

地区センなど区内7カ所で

フードドライブ

地区センなど区内7カ所で 経済

10月22日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 10月22日0:00更新

  • 7月23日0:00更新

  • 7月9日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2020年10月22日号

お問い合わせ

外部リンク