神奈川区版 掲載号:2018年5月17日号 エリアトップへ

児童養護施設 退所者の訪問支援に着手 市がアフターケア事業

社会

掲載号:2018年5月17日号

  • LINE
  • hatena
相談にも対応するよこはまPort For
相談にも対応するよこはまPort For

 家庭で生活できない子どもが入所する児童養護施設。横浜市は退所者へのアフターケア事業を進めており、今年度は専門員を配置し訪問支援に着手する。退所後の悩みを把握し、具体的な対処や支援の浸透につなげる考えだ。

進学・就職に高い壁

 児童養護施設は18歳での退所が原則。多くが高校卒業とともに自立を迫られることになり、精神面や経済面で困難を抱えるケースも少なくない。

 横浜市では概ね500人の入所者がおり、18歳未満の家庭復帰等も含め毎年約50人が退所する。厚労省によると高校卒業後の進路は7割が就職で、進学率は2割強に留まるなど一般の進学率7割強に比べて低水準にある。市の調査では、18歳で退所後に就職して正規職に就いた人は45・6%と、全国の高卒者平均76・2%を大幅に下回る。その後の非正規職への転職も多く、20代前半の87・5%は月収が同世代の全国平均を下回るなど経済的余裕がない状況だ。

 市ではこうした退所者支援の一手として、居場所づくりや相談事業を担う交流スペース「よこはまPort For」を2012年に開設。同所を運営するNPO法人ブリッジフォースマイルの米澤麻理子さんによると、何らかの課題を抱え頻繁に訪れる利用者が当初より増えているという。20代が中心で、多いのは就労や自立に向けた相談だ。生活保護の申請や借金問題、メンタル不調、仕事が続かず辞めてしまうなど「生きていくことそのものへの困難を抱えている」と米澤さん。1年がかりで就労にこぎつけるケースもあり「長期的な支援が必要」と話す。

定期連絡で悩み把握

 市は新たにアウトリーチ型自立支援コーディネーターを配置。退所年数が経つにつれ連絡先や現況の把握が困難になる状況を踏まえ、今年度末の退所者を対象に定期的な連絡、訪問相談を行って困り事をキャッチし、具体的な支援につなげる。米澤さんは「市が一歩踏み込むのは意義があるがSOSを発していない人に関わっていくのは難しく、各所の協力が必要」と指摘。市は「施設や児童相談所と連携して調整していく」としている。

神奈川区版のローカルニュース最新6

中央卸売で「市場まつり」

中央卸売で「市場まつり」 経済

解体ショーや模擬セリも

11月14日号

火災予防絵本を制作

市消防

火災予防絵本を制作 文化

子どもの防火意識向上へ

11月14日号

40、50代の就職支援に着手

横浜市

40、50代の就職支援に着手 社会

研修や企業交流会を実施

11月14日号

救急車を赤十字社に寄贈

神奈川福祉事業協会

救急車を赤十字社に寄贈 社会

黒岩支部長から感謝状

11月14日号

3カ国で都市課題を対話

3カ国で都市課題を対話 社会

スマートイルミサミットで

11月14日号

たんまち祭り

たんまち祭り 文化

11月16日、入場無料

11月14日号

震災復興支援コンサート

震災復興支援コンサート 文化

11月21日、かなっくで

11月14日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月7日0:00更新

  • 10月31日0:00更新

  • 10月24日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

神奈川区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2019年11月14日号

お問い合わせ

外部リンク