地域防災の根幹を担う神奈川消防団で、女性の活躍が目覚ましい。18年にわたって活動する有田美智代さん=羽沢町=が、女性では同団史上2人目となる本部部長に1日付で着任。今年度は鈴木典子さん=二ツ谷町=が同職に就いたばかりで、抜擢が相次いだ。
有田さんは、女性の団員が採用されるようになった5年後に、家庭防災員を務めていた経験を買われて入団。羽沢町を管轄する第4分団第1班に籍を置き、男性が9割を占める組織の中で女性ならではの視点を生かして活動してきた。
救命活動に力を注ぎ、勉強会に参加して救命講習を行える資格を取得。防災の大切さを地域で広げようと避難訓練や菅田中学校の防災スクールに参加し、迅速な119番の重要性などを伝えてきた。功績が認められて班長や本部補佐を歴任。本部部長としては、備品や物品の管理を担当する。
「自分にしかできないことを実行していきたい」という有田さんは、フルタイムの仕事と民生委員・児童委員もこなすパワフルさ。「消防団はいろいろな人の集まり。自分の意見を持ちつつ、相手の声にも耳を傾けて役職に関係なく話し合える環境づくりに励みたい」と意気込んでいる。
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