六角橋地域で2016年に始まった認知症啓発事業「オレンジプロジェクト」の実行委員会が、認知症の早期発見を促すポスターを制作した。地域や商店街の掲示版をはじめ、区内の認知症高齢者みまもり協力店などに貼り出されるという。
実行委員会では9月21日の世界アルツハイマーデーに合わせイベントなどを企画してきたが、コロナ禍で開催が困難になり、昨年はポスターで啓発。現在は地域の内外から注目を集め、8月には六角橋商店街連合会と青葉区のあざみ野商店会協同組合で、認知症啓発を軸とした活動に向けて姉妹提携の協定を結ぶなど広がりを見せている。
「気付き」に着目
これまでは対面で接することにより認知症の予兆や変化に気付くことができたが、遠方に住む家族や親戚と会う機会が減るなど、コロナ禍の行動変容が認知症の早期発見の壁になっている現状もある。そこで実行委では、改めて早期発見のポイント7つをポスターにまとめた。
実行委員の商店街やケアプラザのほか、済生会神奈川県病院のソーシャルワーカー、進行管理を担当した協進印刷など、それぞれが関わりのある有識者や認知症の親を持つことの多い中高年などからの意見も取り入れたという。六角橋商店街連合会の石原孝一会長は「制約の中でも知恵を絞って活動を盛り上げていきたい」と話す。
今年は同プロジェクトのホームページを開設し、相談窓口の情報や活動についての情報発信を行っている。9月に実施する認知症の講座も後日配信予定という。
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