神奈川トヨタ自動車=横浜市神奈川区=は、車いすで利用可能な「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」の乗務員に接客ノウハウを伝えるハンドブックを神奈川県タクシー協会に寄贈した。
ジャパンタクシーは、トヨタ自動車が2017年から販売するUD(ユニバーサルデザイン)タクシー。神奈川トヨタ自動車はタクシー乗務員向けにマナー講習を行う中で、「乗降の準備に時間がかかる」といった声が多いことから接客方法などを一冊にまとめることにしたという。
ハンドブックでは、乗車の準備にかかる時間を事前に利用者に伝えておくことや、道路環境によっては希望の場所で乗降できないなどの基本的な心得から、車いすで乗降する際に必要となるスロープの設置や車いすの固定手順などを写真付きで解説している。
寄贈は同協会が来年で設立70周年を迎えることを記念したもので、加盟する法人タクシー会社が研修などで活用する。UDタクシーをめぐっては、車いす利用者への接客が不慣れなドライバーが乗車を拒否するケースが社会問題化しており、協会ではハンドブックを乗務員の接客力向上に役立てたいとしている。
1日に寄贈式があり、神奈川トヨタ自動車の市川英治社長は「高齢者や体の不自由な方への対応に不安を抱えているドライバーさんの心理的な負担を軽減し、お客様とのコミュニケーションを通して安心安全なユニバーサルエスコートマナーにつながれば」とあいさつ。同協会の伊藤宏会長は「車いすの利用者からは外出する機会が増え、充実した生活を送っているという声も寄せられている。ドライバーがハンドブックを熟読して実践してもらうことで、車いすの方や高齢、体の不自由な方に今まで以上にタクシーを使っていただけたら」と感謝した。
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