六角橋商店街といえば、今や全国的にも知られるようになった閉店後を活用した夜のフリーマーケット「ドッキリヤミ市場」や、プロレスラーがデスマッチを繰り広げる「商店街プロレス」を想像する人が多い。
そのほかにもさまざまなイベントを仕掛けてファンを増やしているが、ほとんどの店舗が定休日である日曜日に、周辺住民であふれ返る隠れた人気イベントがある。――今年で15年目の「おかみさん会うまいもの市」だ。
毎月第1日曜日の正午から始まるうまいもの市。主催するのは、商店主の妻である”おかみさん”たち。1杯100円のすいとんをはじめ、いなりずし、団子、大福などを販売している。野菜や鶏肉など9種類の具材が入った特製のすいとんは、自宅から鍋を持って大量に持ち帰る人もいるほど。早朝から仕込んだ200食分は、毎回30分程度で完売してしまう。
同会会長の中門泰子さんは「いろいろ試してみて、すいとんが定着した」と明かす。使い捨てではなく木の汁椀で振る舞うのは、プラスチックでは味気ないというおかみさんたちの心意気。最近では子どもを連れた若い家族なども増えてきた。「おいしいでしょ。また食べに来てね」と中門さんは笑顔をみせた。
神奈川区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|