神奈川区役所は3月10日、公益社団法人柿葉会神奈川診療所の赤塚英則所長=人物風土記で紹介=を招き「認知症の理解と対応―知って得する認知症のホント」と題した講演会を区庁舎で開いた。
赤塚所長は認知症高齢者の割合のグラフを示しながら、全国で462万人が認知症であることや年代を追うごとに認知症の割合が増えていくことなどにふれ「認知症になる時期に個人差はあるが誰でもがなる病気だと認識してほしい」と強調。症状についても「記憶障害や失語など必ずみられる中核症状と幻覚や徘徊など個人差がある周辺症状がある」と理解を促した。
認知症の人に対する家族の接し方も例を挙げながら解説。認知症の人が食べたことを忘れているときには「今準備しています」「もうちょっと待って」と時間を稼ぐことで他のことに関心を向けさせるなど、認知症の人が不安が増すようなケアをしないように心掛けることが大切だと説いた。
神奈川区役所は認知症の啓発を推進しており、昨年6月にはアルツハイマーに関するドキュメンタリー映画の公開や9月に認知症初期集中支援チームを起ち上げている。
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