子安台の男子進学校である浅野中学・高等学校の出身で、東京大学英語英米文学4年の唐松星悦さん=鶴見区在住=が、フットボーラーとして世界を舞台に躍進中だ。今年開催されたアメリカンフットボールの本場・アメリカとの国際試合では、社会人に肩を並べ東大生で初となる日本代表選手に選出。大学でも4月から主将に就任し、チームを牽引している。
浅野で始めたアメフト
小学生の頃は意外にも甘えん坊で泣き虫、ぽっちゃり体形で運動が苦手な少年だった。中学受験を経て浅野中学に入学し、苦手意識を変えるために何かスポーツを始めたいと思った時に出会ったのがアメフトを基に発展した「タッチフットボール」。部員皆が初心者で同じスタート地点から始められるところにも魅力を感じ入部。持ち前の明るい性格でムードメーカーとして、練習に真剣に取り組んだ。
中学3年で180cmと身長が急速に伸び身体ができてくると本気モードに。増量を決意し、白米メインに食事量を増やし、プロテインは一日3杯摂取。進学校ならではの信じられない量の宿題とテスト勉強をこなしながら、睡眠時間もしっかり確保した。
フィジカル武器に挑む
ポジションはオフェンスラインのエースとされる左タックル。学生時代から鍛え上げた185cm・120kgの強靭なフィジカルを武器に、身体を張って俊敏にブロックを繰り返す。世界で戦える足さばきでは、角度など細かいところにもこだわる。こうした姿勢は中高時代に身に付いた。
選抜を経て日本代表として挑んだアメリカとの試合では、本場国の強さに圧倒されたという。「浅野で培った土台を、アップデートしていきたい」と力強く語った。
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