真夏日・猛暑日が続いた8月、区内で熱中症やその疑いにより救急搬送された人は56人に上ったことが、神奈川消防署の調べで分かった。
5月から8月までの搬送者は68人で、月別では5月から7月までは1桁で推移し、梅雨が明けて真夏日・猛暑日が続いた8月に急増。症状別では軽症28人、中等症34人、重症5人、重篤1人だった。年齢別では、65歳以上の高齢者が多かった。
例年は屋外での発生が多い傾向にあるが、今年は屋内と屋外がほぼ同じ割合だった。新型コロナウイルス感染症の流行により屋外で運動を行う機会が少ないことから、スポーツ中の救急搬送は減少。一方で、マスクを着用した介護施設職員が入浴介助中に熱中症にかかり搬送されたケースや、屋内にいてもエアコンを使用していなかったり、機器が故障していたりして症状を訴える人もいた。
9月も気温が30度を超える日が続いていることから、同署ではエアコンの積極的な使用やこまめな水分補給、日傘や帽子で直射日光を避けるなど、引き続き熱中症への対策を呼び掛けている。
市内の8月末時点の熱中症による救急搬送件数は1149人(屋内535人、屋外614人)で、8月は942人。症状別では軽症603人、中等症474人、重症62人、重篤15人だった。
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