神奈川消防署は、防災の日の9月1日前後に恵比須町の倉庫解体現場を使った震災対策訓練を行った。
訓練には松見特別救助隊や浦島消防隊などが参加。大規模地震で倒壊した耐火建物から要救助者を救出するという想定で、削岩機とハンマードリルによるコンクリート壁の破壊や、エンジンカッターを使った鉄製扉の切断訓練、海外からの救助チームと連携時に壁面へのスプレーペンキで活動状況を表示する訓練などを4日間にわたって実施した。扉の切断訓練では、どのような形状で切断すればエンジンカッターの操作がしやすいかを確認したり、扉の温度上昇を観察したりしながら実践的な訓練を繰り広げた。
会場は総合物流企業の日新=本店中区=神奈川埠頭営業所の倉庫で、築65年が経過していることから解体が進められている。同署から訓練会場としての提供要請があり、地域貢献の一環として同社が快諾した。同署では「鉄パイプの切断といった訓練とは違い、実際に鉄の扉などを使った訓練などができるのは貴重な機会。若い職員にも良い体験になった」と感謝した。
同署では1、3、6日にも、菅田小学校との統合により今年度から解体が始まる旧池上小学校で地元消防団などが参加した訓練を行った。
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