神奈川警察署管内で今年1年間に発生した特殊詐欺の認知件数は、12月15日現在で33件、被害額は約4千万円に上る。昨年1年間(53件・約5500万円)と比べると件数、被害額共に減少しているが、詐欺被害につながる予兆電話は依然鳴りやまない。
中でも注意したいのが、親族や警察官、銀行協会職員などを装ってキャッシュカードやクレジットカード、預貯金通帳などをだまし取る「預貯金詐欺」だ。「あなたの口座が犯罪に使われている」「キャッシュカードの交付手続きが必要」などと電話をかけ、直接自宅に訪問してくる手交型が主な手口という。
同署では「警察や金融機関がキャッシュカードを回収したり、暗証番号を聞き出したりすることは絶対にない。電話でキャッシュカードという言葉が出たら、それは詐欺だと断定して」と呼び掛ける。不審な電話があった際は警察や家族に相談し、事実確認が取れないときはカードなどを渡さない、お金を振り込まないという心構えを持つことが大切だ。
区内では10月末から11月末にかけて、60代の被害者が計12回にわたって総額約1400万円をだまし取られる架空請求詐欺も発生。年末にかけ、親族をかたった振り込め詐欺の予兆電話も多くなると予想される。身に覚えのない請求には応じない、家族同士で電話をする際は本人たちにしか分からない合言葉を決めておくなど、日頃から用心しておきたい。
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