春日山親方が協会理事就任 喜びと角界改革への期待の声広がる
市内唯一の相撲部屋、川崎区大師河原の春日山部屋・春日山親方が日本相撲協会理事にこのほど当選したことを受け、地域からは喜びや相撲協会改革への期待の声が広がる。
相撲人生では81年の初土俵、97年の部屋設立以来の大きな節目となった。春日山親方は、先月30日に東京・両国国技館で行われた理事選に立候補。10人の定数を12人で争った中、春日山親方は11票を獲得し、理事に当選した。協会内では総合企画部長、生活指導部長、観察委員長、警備本部長、相撲博物館運営委員の職務につく。
「責任は重い。覚悟して臨みたい」と、本紙のインタビューに対し、春日山親方は答えるとともに「相撲人気の回復に向け、ファンに還元できるよう頑張りたい」と抱負を語った。最大の案件である公益法人化に向けては、財務の健全化にも力を注ぐことを強調。さらに「スポーツのまち・かわさきを盛り上げていけるよう頑張りたい」とも力をこめた。
春日山親方の理事就任を受け、地域からは喜びの声が聞かれる。元参議院議員で砂子の里資料館館長の斎藤文夫さんは稲毛神社の節分祭の席上「相撲界を牽引する立場となった。理事長に就任した北の湖親方の夫人も川崎にゆかりのある人。北の湖政権のもと、愛される協会にしてもらいたい」とエールを送った。
部屋創設以来、地域貢献活動に積極的に取り組んできた親方の手腕にも期待する声も聞かれる。春日山部屋相談役の中村紀美子さんは「これまで地道に取り組んできた経験を生かし、新しい風を吹かせ、相撲人気を回復してもらいたい」と語る。
関係者によると、親方の理事就任の祝勝会が近々検討されているという。
|
|
|
|
|
|
5月24日
5月17日