(PR)
「超高齢化」で墓地が不足か 生前相談や購入が増加取材協力/潮田山光永寺
いわゆる団塊の世代が65歳以上の高齢者になりつつある。神奈川県内の高齢化率は一昨年の国の統計によると約2割。横浜市や川崎市などの都市圏を抱え、まだ全国平均を下回るが、今後も増加する傾向にある。
9万以上が必要
「超高齢化」に伴い、おのずと死亡者数も増加する。そこで問題となるのが、墓地不足。横浜市が2008年度にまとめた報告によると、同年末時点での供給可能区画数は約4万区画で、需要を満たせるのは今年まで。来年から不足が始まり、2026年までに約9万4千区画が必要になると予測している。
そんな背景を知ってか、最近では生前の相談や購入に動く人たちも少なくないようだ。寺歴450年以上を数える潮田山光永寺=鶴見区汐入町(=荒原光春住職)にも、そうした人たちが訪れているという。その動向を追った。
墓地に代わる納骨堂
近年、都市近郊では墓地のための土地が確保できないことなどから、新たに「屋内霊園」と呼ばれる納骨堂が増えている。
光永寺にもあり、少子化により「墓を買っても継ぐ人がいない」「墓参りなど、残される家族に迷惑をかけたくない」と利用者から喜ばれているという。同寺の納骨堂は、寺が代わりに供養や管理を行う永代供養が付いて12万円からと安価のため人気を呼んでいる。
根強いお墓
一方、従来どおりの墓地も「まだまだ人気がある」という。
県内で墓地販売を行う業者は、「団塊の世代やそれより若い世代でも、お墓参りという習慣をしっかり持っていて、『やはり最期は墓がいい』という声は多い」と話す。
光永寺では今後新たに区画増設を予定しており、「できる限り需要に応えたい」としている。
新しい供養の形も
同寺では、これまでと違う新しい供養の形として、墓と位牌と形見が一つとなったてのひら大の「石位牌」を製作。家族そろっての購入などが多いという。
自らの「行く末」。起こってから任せるのではなく、思い描く最期のため、準備を始めてみてはどうだろうか。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
9月20日
9月13日