神奈川県は「津久井やまゆり園再生基本構想」に基づき、事件を風化させないため、同園内の広場に「鎮魂のモニュメント」の整備を開始した。完成は今年7月を目指している。
モニュメントのテーマは「空とつながる水鏡」。直径180cm、高さ55cmの水鏡は皿形の形状で、月に1度の月命日には水で満たされ、大きな水鏡となる。縁には犠牲者の数と同じ19の溝を設け、満たした水が流れ落ちるデザイン。器の底面には書家の金澤翔子氏による「ともに生きる」の題字と、「ともに生きる社会かながわ憲章」の全文が彫り込まれる。
水鏡の前には、19本のやまゆりのイラストが彫られた縦45cm、横261cm、高さ35cmの献花台を設置。献花台には遺族の希望に応じて犠牲者の氏名が表記される予定だ。
県は「これまで、ご遺族、利用者、家族会、施設職員、地域住民、県議会などの関係者から幅広く意見をいただきながら、設計業務を進めてきた。引き続き、意見をききながら8月の施設開所に向けて、工事を進めていく」と話している。
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