相模原市美術協会の会長に4月1日付で就任した 御手洗 理英さん 中央区在住 64歳
鳥に魅せられ、生命描く
○…「相模原自由画会」として1945年に発足した相模原市美術協会。70人を超える会員をまとめる立場となり、絵で繋がった多くの仲間たちと「お互いに研鑽しあいながら、切磋琢磨できる美術協会を目指していきたい」と意気込む。まずは6月14日から相模原市民ギャラリーで行う「さがみ美術展」に向けて目下奮闘中だ。
○…福岡県生まれ、横浜育ち。小さい頃から絵が好きで、中学高校時代は美術部に所属し油絵に熱中した。就職、結婚、子育てを経て、50歳を過ぎた頃「絵を頑張ってみようかな」と一念発起。それまでも時々油絵を描いていたが、教員として勤めていた大学を退職し日本画の教室に通い始めた。やがてニワトリやカモなど動物を題材にした繊細な日本画が評価されるようになり、2018年には相模原市民文化祭の最高賞である文化祭賞にも輝いた。
○…現在は二科展への出品を中心に活動を続けている。制作に行き詰まったときは、スポーツ自転車を走らせる「アウトドア派」な一面も。絵を描く時の参考にするため、動物を見に出かけることも多い。鯉と亀を描き文化祭賞を受賞した絵は、何度も相模川ふれあい科学館に通って完成させた。「うれしかった。何度も自転車でがんばって見に行ってよかったなって」
○…自らを『鳥に魅せられた画家』と表すほど鳥の絵を数多く描いてきた。「子どもの頃、養鶏場にいる観賞用のニワトリを見て、『ニワトリってきれいだな』と思って。他の動物も好きだけれど、一番は鳥」と目を輝かせる。「絵はいくつになっても描ける。これからも生き物の生命を感じられるような絵を追求したい。いつか、本物のように、風を感じるような鳥の絵を描けたら」
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