「福祉カーニバルin橋本」の実行委員会代表を務める 横山 雅弥さん 中央区在住 37歳
共生社会へ向け奔走する
○…橋本に事業所を構え1年が過ぎた。「もっと地域で暮らす人たちと福祉を結び付けたい」。その願いを実現するため地域と福祉の交流をテーマにイベントを企画、その代表を務める。「若者も高齢者も健常者も障害者も融合できるまちづくりが目標。そのきっかけになれば」。イベントでは事業者だけでなく利用者も準備に参加する。「自分にもできるという社会的役割というか、存在価値を感じてほしい」
○…福島県出身。「大好きな祖母のために将来役立つ仕事がしたい」と福祉に興味を抱く。地元の高校を卒業後、八王子の専門学校で介護福祉士と美容師の資格を取得、22歳で福祉の道へ。31歳の頃「自分の思い描く福祉サービスがしたい」と起業を志すが、自身が視覚障害者となり、壁に直面してしまう。「生きている意味を感じられないくらい虚無化した」。2年ほどの時を経て何とか仕事復帰。すると1年後には介護施設の施設長に抜擢され、それが自信を取り戻す契機となった。「自分が受けた恩を同じ立場で悩む人たちに返したい」。就労支援事業所を立ち上げたのはそんな思いからだった。
○…休日には温泉や海鮮グルメを求めて小旅行に繰り出すことも。近場ではやまなみ温泉がお気に入りのスポットだ。「辿り着くまでの感じもいいし、自然を肌で感じられて好き」と笑う。
○…明るさと行動力、周囲を巻き込む吸引力で仲間の信頼も厚い。通常業務に加え、介護のヘルプやボランティア活動など忙しく飛び回る毎日だが「辛いと感じたことはない」と充実した表情。「イベントが成功したら他の地域にも広めたい」と声を弾ませ、「いつか高齢者や障害者が住み慣れたまちで暮らし続けられる社会をつくりたい」と満面の笑みで語った。
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