元橋本町にある曹洞宗橋本山瑞光寺で4月29日、本堂諸堂落慶式が行われた。
同寺は1582年に開山。縄文時代の土器や石器が数多く出土された橋本遺跡の中に建ち、江戸時代には教育の場・寺子屋として栄えた歴史を持つ。1昨年11月には、老朽化した本堂、位牌堂、鐘楼を新築。境内等の整備も行われ、このほど落慶式が執り行われた。
当日は、同寺の上村利行住職をはじめ、檀家ら330人が式に参列。上村住職の法話、本寺である高乗寺(八王子市)住職による唱導のあと、登堂の儀式などが行われた。上村住職は「建築のことを昔は”普請”と言って、これは広く手助けを求めるという意味。今回、手助けしてくださったのは人やモノだけでなく、仏様がどれだけ手助けしてくださったか。堂塔造立は仏様の住まいを造る仏作仏行であって、仏様がやりたかったことを檀家・住職が手助けをさせていただいたという気持ち」と話す。今後については「魂を入れることでお堂として機能させていかなければ。地域の人たちに喜んでもらえることにも使っていきたい」と話していた。
全国でも珍しい造り
今回新築された本堂は、古来中国から伝わった「禅宗仏殿様式」を採用し、樹齢500年の桧を使って建立。寺院建築では珍しい「寄せ棟照りむくり」の屋根になっており、大本山永平寺(福井県)の末寺でこうした格式ある造りを持つ本堂が建てられるのは珍しく、全国的にも歴史的価値のある建物になっているという。
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