久野新一氏
トータルハウジング久野（中央区水郷田名）代表取締役社長の久野新一氏（58）が、公益社団法人全日本不動産協会さがみ支部の支部長に６月17日付で就任した。
久野氏は中央区水郷田名出身。祖父が同地に創業した建設会社を先代の父親から約30年前に受け継ぎ、現在は新改築や店舗設計施工、土地・建物・マンションの仲介、不動産賃貸業など幅広く業務を展開している。会社は来年、創業１００年の節目を迎える。
支部長就任にあたり久野氏は、「良い伝統は残し、時代のニーズに合った活動を展開したい」と抱負を述べる。地域住民にとって安心安全な不動産取引を支える団体をめざすには、会員間の垣根を越えた付き合いが不可欠と説き、「持ち前のコミュニケーション能力を発揮して自分らしくリーダーシップをとりたい」と語る。人口減や高齢化などで増える空き家対策については、「税金面や補助金など、貸し手と借り手の双方にメリットのある制度の構築が必要」とし、法律知識や煩雑な手続きなど、不動産取引に対する世間のイメージを指摘。気軽に相談できる間口の広さが求められると訴え、「偉そうで敷居が高い、ではいけない」とし、「誰にでも分かりやすく丁寧に伝える姿勢で、地域に根を張っていかなければいけない」と力を込める。
同支部は同協会神奈川県本部に所属。主に相模原市・座間市・厚木市・大和市・伊勢原市・海老名市・綾瀬市・愛川町・清川村の不動産業者３６８社（８月19日現在）で構成されている。不動産に関する調査研究や情報収集、それらを通じた政策提言、宅地建物取引業従事者らに対する研修、一般消費者への知識の啓発などを行っている。
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