1日解禁
アユ釣りが6月1日に解禁となり、今年も相模川には多くの釣り人が訪れている。今年は天然アユの遡上が多く、大きさも「例年以上」という。相模川第一漁業協同組合(水郷田名)の我妻竜雄代表は、川を眺め、そのにぎわいにほっとした表情を浮かべる。
「工事が入り、川の環境が変わってしまった」。我妻代表によると、2019年の台風19号の影響で川が壊れ、形が変わり、それを直すために翌年、神奈川県による護岸工事が行われた。ただ、安全面を優先した工事によって組合が管理する高田橋付近の川は浅くなり、川底は石でなく砂利に。アユが好む、アカが付着する大きな石は、砂利のさらに下に埋められてしまったそう。
「釣れない」危機感
危機感を抱いた組合は昨年末、投石工事を実施。地元業者の協力で、合計およそ1500トン分の石を高田橋付近の川に置いた。「ここでアユに止まってもらわないと」。組合員らが交代で重機を動かすなどし、1カ月かけて再整備した。
解禁日当日は例年通り、100人ほどの釣り人でにぎわった。ここ2年はコロナ禍で減っていたが、その数は過去の水準に戻りつつある。我妻代表によると「今年は昨年の4倍くらい。1500万匹ほど上がるのでは」という。遡上数は5年周期で増減し、今年は「増」の年にあたる。「これからもこの川で、たくさんの人に釣りを楽しんでもらいたい」。我妻代表はそう期待する。
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