4月1日付で多摩市消防団の団長に就任した 城所 久夫さん 連光寺在住 61歳
消防団の経験伝える
○…12年間の副団長職を経て、消防団に所属する約200人の団員をまとめる立場に就いた。「前団長や先輩たちのやり方にならい、見てきたものを思い出しながら職務を全うするだけ」とこれまでの経験を生かす。1日に新団員などに辞令を渡す初仕事を終えた。春や秋の消防訓練、操法大会、出初式などが見せ場だ。「いざという時に消防の後方支援ができるよう地道に訓練を続けていきたい」
○…連光寺で生まれ育ち、父の代から続く建築業を営む。結婚を機に一度は地元を離れたが戻った時に消防団の仲間などに誘われ入団した。「先輩が待っていてくれたからね」と笑う。団員の確保が課題になっており、知り合いや近隣の大学生を誘うなど地道な活動を続けているという。「いろんな人と知り合えるのが消防団。市内にいる多くの仲間と出会えました」と団の魅力を語る。
○…多摩第一小、多摩中の出身。「当時は村でしたから、のどかでしたね。大栗川や乞田川で釣りをして遊んでいました」と懐かしむ。自宅からは丘の上にある旧多摩聖蹟記念館が見えていたが周囲に住宅が増えたこともあり、今ではまったく見えなくなった。「まちには住む人も増えてだいぶ変わったよね」。二人の子どもを育て、今は夫人と買い物やドライブに行くのが息抜きだ。
○…元日に発生した能登半島地震や大型台風など災害に対する意識が高まっている。基本は後方支援だが「大規模な災害が起きた時には私たちの力が必要になる」。チェーンソーなどの資機材は慣れていないと使い方が難しく、先輩から受け継いだものや自身の経験を団員に伝えていく構えだ。「団員は仕事を持ちながら一生懸命活動を行っている。市民の安心安全の一助になれば」
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