新港町に3月 地産地消の拠点オープン 農水産物販売、集客促進も
横須賀市の地産地消推進事業の一環として3月13日、地元でとれた農水産物や加工品などを販売する「Yokosuka Port Market」(ヨコスカ ポート マーケット)が、新港埠頭交流拠点にオープンする。地元横須賀の消費者を呼び込み地産地消の拠点にするとともに、土産物売り場や観光インフォメーションの機能をもたせ、市外からの集客も狙う。事業主体は一般財団法人「シティサポートよこすか」。初年度売り上げは11億円をめざす。
来場者の7割は横須賀から
同マーケットは、海に面した新港町に位置する。ここで、東京湾と相模湾に囲まれた「海の街」横須賀の新鮮な魚介類を提供するという意味合いから名付けられた。地元の旬の食材や料理を、地元の消費者に味わってほしいとの願いを込め、ロゴには「旬産旬消」という言葉を掲げている。
出店事業者は13社。農水産物や畜産物などのほか、地元の食材を使った料理を扱う飲食店もある。市農林水産課などによると、初年度の来場者数は約80万人をめざし、そのうちの7割が横須賀の消費者になると見込んでいる。
施設内では、米海軍横須賀基地の住民向けに英語表記でも案内する。同基地内で扱われる農水産物は、米国から届くまでに鮮度が失われるなどの理由で、新鮮な食材を求める基地関係者のニーズは高いとみられる。
鮮魚や水産加工品を販売する予定の長井水産(株)では、「市場(いちば)の活気を伝えられる店舗運営をめざしています。スーパーとは違った売り方をすることで、市民の台所的な存在になれば」と話している。
バス運行で商店街へ誘導
オープン後の3月15日(予定)から、横須賀中央駅を起点に三笠公園や同マーケット前まで向かう循環バス(京急バス)も走る。約15分間隔で、1日22便運行。途中、大滝町にも停車するコースで、「マーケットや三笠公園を訪れた観光客を、中央駅周辺の商店街などへ導く」(市商業観光課)狙いがある。170円の定額運賃で、全5カ所に停まる。
マーケットから三笠公園までの道には、歩行者が分かりやすいよう色塗りが施される。動線を示すことで誘導につなげる。
公園内には猿島渡船の発着所があることから、航路を運行する(株)トライアングルは、マーケット内に猿島に特化したアンテナショップと発券所を開設。パネルなどを掲示しながら島の魅力をPRする。
新たな人の流れが生まれ、新港のまちづくりが進展する2013年。観光集客にも弾みがつきそうだ。
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