半導体試験装置の開発や携帯電話など精密機器のメンテナンスなどを主力とする(株)エレクトロデザイン(本社/東京都中央区)。経営者の小関昭次さん(浦賀出身)が、本業とは別の角度で取り組んでいるユニークな事業が今、注目を集めている。
それは、元プロ選手が指導する野球教室だ。「ジャパン アスレチック アカデミー」(JAA)の名称で向上心に燃える小・中学生を集めて、野球の英才教育を行っている。
平成17年度に立ち上げた横浜校に続き、昨年には横須賀校を開設。ここでは元読売巨人軍選手の山本賢寿さんをメインコーチに据え、約40人の選手が週に1回、濃密な練習メニューをこなしている。大半は強豪校への進学などを視野に入れる野球エリートたちだ。
小関さん自身は野球の素人だが、古くからのベイスターズファン。選手とも親交を持っていたが、引退後の彼らの不遇さを見過ごせなかった。そこで、セカンドキャリアの受け皿として元プロ選手による教室を思いついた。先例はいくつかあったが、何名もの指導者を揃えた組織は皆無。練習の質にとことんこだわった。
横浜校では、卒業生の8割以上が野球強豪校へ進学。横須賀校でもトップレベルの選手育成に励んでおり、「横須賀から甲子園の出場校」をひとつの目標に掲げている。
その一方で、JAAは野球だけにこだわっていない。他のスポーツでも同様の仕組みを構想しているという。「子どもたちに夢を与える環境を用意しながら、事業としても成立させる。(JAAが)真価を発揮するのは5年後10年後」。小関さんはそう展望を話した。
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