女性が開発を主導した商品を募集し、その中から特に優れたものを県が認定する「神奈川なでしこブランド2015」が先月27日に発表され、県内16の事業所が選ばれた。市内では「ヨコスカマルシェ・Koshikiya」と「大草薬品」の2事業所の商品が認定を受けている。キーワードは”女性目線”。商品開発にまつわるエピソードなどを聞いた。
味と安心安全の両立
肉の卸問屋、古敷谷畜産の関連会社「ヨコスカマルシェ・Koshikiya」が手掛ける「ヨコスカMシュウマイ」は、新たな横須賀土産の創出を掛け声に開発されたもの。同社の古敷谷美津江代表=写真中央=を中心に、女性スタッフらがチームを組んで商品化に乗り出した。
徹底してこだわったのは食の安心安全だ。神奈川県産名柄豚「恵水ポーク」と国産たまねぎを主原料にすべて手作り。大粒でボリューム感があり、肉汁の旨みたっぷり。醤油をかける必要のないほどの味わい深さで何個でも頬張れる。有名百貨店の催事販売でも好評を博したという逸品は、量産が難しく現在は直営店の「ヨコスカ ミート マルシェ」(小川町21の9)だけでの販売。10個入り720円(税別)。当初の狙い通りお土産品としての人気も上々だという。
要介護者の口臭改善
製薬会社の大草薬品では、薬剤師の阿部和美さんと野田和美さんが中心となってタブレットタイプの口臭ケア商品「オーラケア」を開発した=写真左下。「要介護者の口臭に悩まされている女性が少なくないことを知った」のが着想の原点と阿部さん。歯周病菌を殺菌する成分や歯肉炎改善の効果が期待される生薬を配合する独自製法で、手軽に摂取できるタブレットにした。砂糖不使用で刺激の強いミント成分を抑えた優しい味は、歯磨きを嫌がる幼児の補助的予防としての利用も想定。震災などで水が使用できない環境下でも口腔ケアができる。
デザイン性に優れたアルミパッケージを採用し、「女性が買い求めやすいように」と2人。20粒入り1200円(税別)で昨年3月から発売。「大草弘真堂薬局」(船越町1の45)で購入できる。
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