4月から導入されている、子育て環境の新しい仕組みが「子ども・子育て支援制度」。待機児童対策と幼児期の教育・保育の充実を図るための制度で、市内では初めてとなる「認定こども園」が開設されている。これに加えて、0〜2歳児の保育に的を絞った「小規模保育事業所」も、新たに2園がスタートを切っている。
「子ども・子育て支援制度」の目玉となっているのは、0〜5歳児までの保育と幼児教育を一体化した「認定こども園」の開設。市内では4月から「太田和こども園(分園)」「幼保連携型認定こども園追浜幼稚園」「しらかばこども園(分園)」の3園が移行している。
さらに同制度では、待機児童の多い0〜2歳児を対象とする保育事業も新たに始まっている。「地域型保育事業」として、横須賀市では従来の「家庭的保育(保育ママ)」に加え、「小規模保育」「事業者内保育」「居宅訪問型保育」の整備を進めている。
施設卒園後は提携園へ
市では、2月に発表した「横須賀子ども未来プラン」で、今後の保育園利用希望者数の見込みを推計。これによると、5年後の0〜2歳児の保育利用は、1661人から1975人へ増加すると見込んでいる。その受け皿として市内では、4月から新たに2園が「小規模保育」を始めている。対象は、0〜2歳児で定員が6〜19人。施設の卒園後は、提携する近隣の保育施設に優先入園する仕組みとなっている。
認可外保育施設から「小規模保育施設」に移行したのは、追浜保育室ニコニコ。追浜地域は近年、大規模マンションや戸建て住宅の建設で人口が増加。ファミリー世代が増えていることから、保育施設の需要が高まっている。同園はこれまで、月極と一時預かりの保育を行っていたが、小規模保育施設に移行することで「継続して安定した保育計画を進められる」と後藤稔室長は話す。保育士の配置や1人当たりの面積は市の条例に準じたもの。また、市の認定施設となるため、保育料の負担が軽減されるケースも多いという。卒園後は、市立追浜保育園の年少児クラスへ優先的に入園。後藤室長は「提携園との交流保育など関わりを深めていきたい」と期待する。市内では、うわまち幼稚園(嶋田むつみ園長)も小規模保育事業「コスモランド」を新設。現在は定員19人のところ17人入所。3歳児からは同幼稚園に入園できるという。
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