2017年9月の開設めざす
稲岡町の神奈川歯科大学(鹿島勇理事長)は併設している附属病院を新築移転する。用地として横須賀中央、国道16号線沿いにある「小川町駐車場」(4月30日に閉鎖)を7億7500万円で取得。5月から駐車場の解体工事が始まっており、年明けに施設の建設工事に着手する。2017年9月の運用開始を目指している。
1964年に開設した同付属病院は、歯学生の臨床教育と地域医療の支援に加え、先端技術の開発拠点としての役割を担ってきた。
だが、施設は50年が経過して老朽化。口腔と全身を横断的に診察する高度医療への対応を強化する同大の未来戦略も含めて、新築移転に踏み切った。新病院は一部12階建てで、既存施設の約1・8倍の大きさになる。訪問歯科診療やアンチエイジング治療など、昨今ニーズを増している高齢者歯科の分野も拡充させていく方針。地域貢献を念頭に、新病院の一角には市民が集えるフリースペースも設ける。喫茶サロンの開設などを検討しており、障害者や児童養護施設退所者に雇用の場を提供していく。
既存施設の跡地は当面、新病院の駐車場として活用する。同大学では今後10年間で学内施設を順次リニューアルしていく”大学改革”を打ち出しており、新病院がその皮切りとなる。
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