「国内外で活躍する横須賀出身のプロの音楽家や、アマチュア団体の活動を後押ししたい」―。市内出身の声楽家・宮本史利さんが、「よこすかの音楽家を支援する会」を立ち上げた。8月30日(日)には、「わが街よこすかコンサート〜横須賀を歌う〜」を開催。宮本さんを含めた市内出身の音楽家6人がステージに集う。
10年ほど前から、イタリアを拠点に活動しているバリトン歌手の宮本さん。遠く離れた地で、SNSなどを通して故郷・横須賀の話題を目にすることも多く「自分も地元で何かできないか」と思うようになっていたという。ヨーロッパでは、国や地域が演奏家を支援し、小さな町の劇場に、何万人もの観客が聴きに訪れる”音楽文化”を目の当たりにした。その一方、国内で、演奏活動のみで生計を立てられる人は僅か。「横須賀には、多くの素晴らしい音楽家がいる。継続的なステージと、チケット販売や運営などの煩雑な作業に時間を取られることなく、演奏・創作活動に専念できる環境を作りたい」と今年2月、法人を立ち上げた。
組曲「横須賀」を世界に
「横須賀には、音楽環境を充実させる要素が詰まっている」と話す宮本さん。そのひとつが芸術劇場。国内外の優れた演奏家たちが集まる場所でもある。そして、市内にはアマチュア合唱団体も多く、活動も活発。さらに、組曲「横須賀」という、故郷を歌った管弦楽・合唱曲がある。市にゆかりのある故・團伊玖磨氏が手掛けたこの楽曲を「多くの人が演奏し、聴ける場を広げて、将来的には世界の名曲にしたい」と話す。
今月18日には市長表敬を行い、吉田市長から「活動を応援していきたい」と後押しの言葉も得た。「オペラを身近に感じてもらうとともに、横須賀でしかできないことに挑戦したい」と出演メンバーの意気込みも充分だ。
同会では今後、月1回を目安にコンサートを企画。その第1弾として、8月30日(日)に「わが街よこすかコンサート」がはまゆう会館で行われる。宮本さんのほか、横森由衣さん(ソプラノ)・下園理恵さん(メゾソプラノ)・浅山裕志さん(テノール)・増田美穂さん(ピアノ)・アベタカヒロさん(作曲・編曲)が出演する。
プログラムは、團伊玖磨氏とアベタカヒロさん「新旧横須賀ゆかりの作曲家」の歌曲聴き比べや、世界のオペラ名曲など多彩。注目度も高く、横須賀三浦教育会館での公演は販売開始3時間で完売したため、追加公演が決まった。午後7時開演、全席自由2000円。7月1日(水)から電話予約開始、【フリーダイヤル】0120・240・540
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