横須賀商工会議所と地元社会人サッカーチームの横須賀マリンFCは6日、選手の就職支援で連携することを発表した。商議所が働きながらサッカーの練習・試合に臨める環境を用意してくれる企業の情報をチームに提供し、人材のマッチングを行う。地域のスポーツ振興と雇用の受け皿づくりを進めることで、若者の定住につなげていく方針。
人口減少の解消策として、商議所が昨年10月に打ち出した「新生・横須賀実践フォーラム」の具体事業のひとつ。地元で選手活動を続けたい若者に雇用の場を用意することで、生活基盤の安定を図り、定住の流れをつくっていく青写真を描いている。今回は人気スポーツのサッカーに目をつけ、成功モデルの確立を急ぐ。市内でサポーター企業も広く募っていく。
すでに3〜4社が興味を示しており、「受け入れ企業も、若者の人材確保や定着率向上が期待できる」と商議所の平松廣司会頭はこの日の会見で取組みの意義を説明した。
マリンFCは、昨年発足したばかりのチーム。現在は県2部リーグに所属している。メンバー33人の内、13人が社会人で、仕事と選手活動を両立させている。サッカーを続けたい、とする入団希望者は少なくないが、「職場との距離で断念する人が多いので、戦力の向上につながるうれしいサポート。Jリーグ引退選手などの地元回帰も促すことができる」と豊田哲也ヘッドコーチも期待を寄せた。
具体的な条件として企業側には、週2回の練習日(火・木曜午後7時から9時)と日曜日の試合参加への理解を求めている。サポーター企業の特典として、チームのHPなどに社名が掲載される。平松会頭は、「一定の成果が認められれば、ウインドサーフィンなどの個人競技での展開も考えたい」と抱負を述べた。
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