今月8日に横須賀市役所で行われた第1回総合教育会議で、中学校給食の導入が正式に決まった。「全員喫食の完全給食の実施」を柱とする教育委員会の基本方針を受け、吉田雄人市長が「市の考えとして位置付ける」と応えたもの。
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市教委が先ごろまとめた「中学校昼食のあり方」では、弁当持参について、保護者の負担感や栄養面の不安―といった現状分析や、スクールランチの検証結果、他都市への視察などを総合し、中学校給食の導入を提言。食缶方式による「全員喫食」も盛り込んだ。
吉田市長は、同会議の席上で「当初はスクールランチの拡充で応えたいという考えだったが、議会での議論や市民の要望、保護者の負担感などを含めて、優先度が高いという認識に至った」と話した。また、食育実践や子育て世代の満足度向上などへの期待も語った。
開始時期・方式の検討へ
焦点となるのは実施方式。校内に調理室を設ける「自校方式」や、給食センター新設、小学校から運搬する「親子方式」などが上げられる。市長は方式や開始時期などについては明言せず、「財源やコストも含めて慎重な調査が必要」としている。
昼食時間についても指摘があった。現状は15分程度で、教育委員からは「学びの場とするためには短すぎる。この機会に教育課程を見直すなど検討が必要」といった意見や、残食・アレルギー対応への留意もあった。これに対し、荒川由美子委員長は「課題はあるが小中一貫の取り組みなども、解決の糸口にしたい」と話している。
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