横須賀三浦地区の薬剤師会はこのほど、家庭で残っている医薬品を回収する活動を開始した。「ヨコスカネイビーバッグ」と名付けた回収袋を配布し、残薬を入れて薬局に持参するもの。薬の適正利用を促し、新たに処方する際の重複分削減の調整を行うことで、医療費の節減にもつなげたい考えだ。
近年、高齢化に伴い医療費の増加は深刻な問題となっている。多く処方されていたり、飲み忘れなどで手元に残っている医薬品の誤服用や、副作用の増大も懸念される。そこで、これらの「残薬」を回収・整理する取り組みが広がっている。「節薬バッグ」「ブラウンバッグ」と呼ばれるもので、薬局では使用期限の確認のほか、医療機関との調整を行い、残薬がある場合は次の処方の際、余分な薬の削減も行う。
横須賀三浦地区の薬剤師会では、紺色の医薬品回収袋を作成。「ネイビーバッグ」と名付けて活動を開始した。地区内の保険薬局で計3千枚を配布していく。処方薬の重複を防ぐことで、医療費を抑制。患者の窓口負担の軽減にもつながるとされる。さらに、薬剤師が手元にある薬の飲み合わせ確認も行うため、適正利用を促し、誤服用・副作用のリスクも減らせるとしている。
同事業を進める市薬剤師会の新薬剤師委員会・米山達亮さん(不動薬局)は「医療費削減においても、残薬の管理は薬局と患者さんとの連携が重要。今後は、介護施設などにもバッグの配置を働きかけていきたい」と話している。
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