不入斗公園で今月10日、還暦以上の選手が所属する「横須賀シニア」と市内中学生チームの野球の交流試合が行われた。市内各地でイベントが催される「よこすかスポーツフェスタ」の一環で、横須賀市教育委員会が主催した。
中学生は日程の関係上、岩戸中と衣笠中の連合チームで試合に臨んだ。「横須賀シニア」は先月の還暦野球全国大会で日本一に輝いた強豪チーム。年の差が50歳ほど離れたユニークな対決となった。
試合は、初回ともに0点と静かな立ち上がり。しかし2回、横須賀シニアは1死2、3塁のチャンスを作ると、ランナーが走って、バッターが打つヒットエンドランを敢行。これが見事にあたり、平凡な投手ゴロで先制点をあげた。経験を重ねた”技あり”の一打を見せられた中学生はその後のイニングでも要所でエラーが出て、ずるずると失点を重ねてしまった。打線も横須賀シニア先発の小松浩幸さん(60)が繰り出すカーブやシュートを交えた緩急自在のピッチングに手も足も出ず。6回に投手交代を機に無死2、3塁の絶好機を作り出すと高橋憧吾君(衣笠中・2年)がクリーンヒット。一矢を報いた。
結果は11─1で還暦チームの完勝。「コントロールが甘くなるとほとんど打たれた」と3回で3失点を喫した中学生チーム主将の橋本翔太君(岩戸中・2年)は脱帽といった様子。一方、「孫の相手をしているようで楽しかったよ」と笑顔で話す5回を1安打無失点に抑えた小松さん。両者の対照的な表情が物語るように、60代ナインが”老練な野球”で力の差を見せつけた形となった。
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