今年4月に文化庁の「日本遺産」認定を受けた旧軍港4市(横須賀市・呉市・佐世保市・舞鶴市)の看板グルメが一堂に会する「旧軍港四市グルメ交流会」が11月5日(土)、よこすか産業まつり(三笠公園)で催される。1999年から4市の持ち回りで行われている企画だが、同認定以降初の実施とあって注目度が増している。食の観点から”海軍文化”に触れる絶好の機会となりそうだ。
カレー、ビーフシチュー、肉じゃが。食卓でおなじみの3品はいずれも海軍由来とされている。
カレーは、1908年発行の「海軍割烹術参考書」に記されていたレシピにならって、横須賀市内の飲食店が復元したもの。日本海軍で調理されていたれっきとした軍隊食だ。
佐世保と縁の深い東郷平八郎がイギリス留学中に食して、その味に感動を覚え日本に伝えたというのがビーフシチュー。「海軍割烹術参考書」には、シチュー・ド・ビーフの名称でレシピが記されている。
かつて”元祖争い”が繰り広げられたことでも知られる肉じゃがは、呉と舞鶴のご当地グルメ。先のビーフシチューを東郷が部下に命じて作らせたが、ドミグラスソースもワインもない時代。肉、じゃがいも、玉ねぎを醤油と砂糖で煮た”似て非なる”料理ができあがった。これが肉じゃがの原型。両市で唯一異なるのがグリーンピースの有無。舞鶴にはあるが、呉には入っていない。
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