大滝町のどぶ板通り一角に先月26日、醸造所(ブルワリー)併設の地産地消レストラン「横須賀ビール」がオープンした。
追浜などで飲食店を営む有限会社たのし屋本舗(下澤敏也社長)が運営。店内入口には醸造タンクがずらりと並び、地元産の小麦やショウガ、走水の湧水などを用いたクラフトビール「ドブイタハッピー」「ヨコスカフォレストジンジャー」等、常時4種類を提供する。フードメニューには、三浦半島の生産者の名前がずらり。ランチの営業もあり、地産地消をテーマにした交流拠点として期待されている。
25日に行われた開栓セレモニーには、吉田雄人横須賀市長や平松廣司横須賀商工会議所会頭、地元生産者らが多数参加。香り高い横須賀のオリジナルビールを楽しんだ。
人を呼びたくなる街に
店のスタッフが着る揃いのTシャツに書かれているのは「ヨコスカプライド」という文字。下澤さんは「横須賀を食で盛り上げて、人を呼びたくなる街にしたい。ビールは大人を笑顔にするもの。下を向いている子どもたちも元気になるはず」と、その想いを熱く語る。もうひとつ、「生産者の想いや誇りを伝えたい」と、農・海産物の豊富な三浦半島を発信する役割も自負。「横須賀を愛する人たちを結びつける場所になれば」と話した。
「ものづくり」ともコラボ
どっしりとした店内のテーブルや椅子・棚などの家具、階段の欄干等を手掛けたのが、内川のANAテック株式会社。鉄道や電子部品など金属加工を得意とする同社は昨年、その技術を生かし、新たにアイアン家具製作事業に乗り出した。昨夏、「新店舗とコラボレーションできないか」と声がかかり、現場と相談しながらデザインの試作を繰り返していった。
これらの什器は、重厚な雰囲気の建物とも相性ぴったり。店内は、さながらショールーム。購入することも可能だ。レーザーを用いて、鉄のテーブル脚を格子や唐草模様に切り抜くなど、技術の可能性を開く機会にもなった。「鉄でできることを幅広く取り込めた。若い技術者の励みになる」と安藤知史さん=写真。今後は、ウェブショップ「Iron Life」も展開、オーダー製作にも応じていくという。
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