横須賀市は引きこもり状態にある人を対象とした就労準備支援センター「ねくすと」を今月23日、小川町に開設した。利用者と民間事業所の橋渡し役を担い、就労体験の場を広げていくことが主な業務。半年間の支援で就労、社会復帰に結び付けたい意向だ。
近年「大人のひきこもり」が社会問題になっている。働く意欲はあるが、経験や自信の不足で社会復帰できない状況が長期化する傾向があるという。横須賀市はその対策として3年前から市民協働モデルとして就労体験を受け入れてくれる市内の事業所を開拓してきた。県内では珍しい取り組みで現状、協力する事業所は16社。農業や飲食、福祉など様々な分野の就労体験が可能となっている。
「ねくすと」の開設を機に市は学習支援などを行うNPO法人「こどもの夢サポートセンター」に運営を委託する。具体的な支援の流れとしてはまず、働く意欲のある利用者が市の生活福祉課に相談し、面談。その後同センターが引き継ぎ、スタッフが履歴書の書き方や挨拶のマナーなど初歩的な指導を行っていく。また、精神保健福祉士などと連携しながら、就労体験に関して利用者の意向や適性をくみ取りながら、民間の事業所とのマッチングを図る。
現在、すでに2人が在籍。就労体験は3〜6カ月を予定している。センター長の田渕勝廣さんは「両者のつなぎ役として貢献していきたい」と話している。
|
<PR>
横須賀版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|