トップアスリートの育成強化を目的とする練習拠点「ナショナルトレーニングセンター」(NTC)拡充施設の誘致をめざす横須賀市と神奈川県は9日、活動の市民周知を目的としたトークショーを県立保健福祉大学で行った。体育関係者や関心を寄せる市民約150人が集まった。
前段でNTCが国内に設立された背景を前センター長の福田富昭氏が説明。「1970年代に近隣諸国に金メダルの獲得数で水をあけられ、高度かつ科学的なトレーニングを行える環境整備を求める声が高まった。国への要望を続けて2001年に国立スポーツ科学センター、2008年に味の素NTCが整備された。これによりメダル数が飛躍的に伸びた」と施設の実績と意義を力説した。
フェンシング競技の指導者で自身も五輪出場経験のある江村宏二氏も発言。「マイナー競技の躍進の背景として、拠点施設の存在は欠かせない」とし、ジュニア育成の面でもNTCが大きな役割を果たしている現状を報告した。江村氏は当該自治体と連携することで、地域スポーツの裾野拡大や底上げにつなげることができると述べた。トークショーには、リオ五輪レスリング女子63キロ級で金メダルを獲得した川井梨紗子選手も姿を見せ、東京五輪での活躍を誓った。
市はNTC拡充施設を衣笠のYハート地区に開設したい意向。国への働きかけを行っている。
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