横須賀版 掲載号:2018年1月1日号
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よこすかの音楽家を支援する会 演奏家の発信拠点創出へ 代表理事 宮本史利さん「さらなる飛躍を」

文化

「駅前の好立地。多くの人に活用してもらいたい」
「駅前の好立地。多くの人に活用してもらいたい」
 昨年5月から約8カ月の横須賀滞在。「こんなに長く日本に居たのは久しぶり」と話すのは、よこすかの音楽家を支援する会の宮本史利さん=写真。肩書きはバリトンのオペラ歌手兼同会の代表理事。イタリアと出身地の横須賀を行き来する生活を続ける。

「気軽にコンサートを」

 会結成後の初ステージは2015年8月。「国内外で活躍する横須賀出身のプロの音楽家や、アマチュア団体の活動を後押ししたい」―そんな思いがあった。イタリアをはじめヨーロッパでは、国や地域による演奏家の支援体制も充実しており、小さな町の劇場に何万人もの観客が訪れる。対して日本はどうか。音大を出ても演奏活動だけで生計を立てられる人はひと握り。気軽に聴きに行けるような企画や場所も少ない。

 「ならば、地元で演奏できる環境を作ればいい」。6人のメンバーで始まった「支援する会」が主催するコンサートは、現在50人を超える音楽家が名を連ねる。いずれも横須賀に縁のある人ばかり。500円の「ワンコインコンサート」や敬老イベントのほか、地元レストランとのコラボや子育てママ向けの企画、発声・ヨガのワークショップなど多彩なプログラムを展開してきた。裾野を広げた”入門編”、しっとり聞かせるリサイタルや大規模なコンサート。若手から国内外で活躍するプレーヤーまで、聴く側にとっても「新たな音楽家発掘」という機会創出になっている。

練習環境をサポート

 今年、新たに始める事業が、スタジオの運営だ。音楽家が頭を悩ませるのは練習環境。予約や料金の制約に加え、調律・音響設備などニーズに適ったものは市内でも少ない。コンサート企画を進める中で「リハーサルなど、自由に使える場所を確保できないか」と考えていた。チケット販売といった、運営全般に関する拠点の必要性も感じていた。あとは情報交換の場。「音楽家は意外と横のつながりが少ない。地元で連携することで、活動の幅が広がるはず。プロを目指す人への情報提供の場としても展開できれば」と描く。

 思い立ったのは今夏。異業種交流の場で出会った専門家にアドバイスを受けながら物件探しに奔走、融資も取り付けた。横須賀中央駅のYデッキが見える好立地。若松町1丁目のビル3階に、今月15日にオープンする。20畳・6畳、2つの練習スペースを確保し、グランドピアノとアップライトを完備した。利用料金は1時間1000円から。「収益があることも大切。運営を軌道に乗せるための大きな1歩。ここを拠点に、文字通り音楽家を”支援”する好循環になれば」

出演者は総勢100人

 恒例となった「よこすかニューイヤーコンサート」は今月14日(日)。昨年よりもさらに多く、40人を超える出演者と合唱団で、音の饗宴を繰り広げる。ピアノ・器楽・歌声・大合奏の4部構成。これに加え、ロビーリサイタルや物品販売ブースもなど、会場全体に企画を散りばめた。「コンサートは”出会い”の場。集まる楽しさを感じてほしい」という思いを抱く。

 約3年の活動を通して、「横須賀には、こんなに多様な演奏家がいるんだ」という声を耳にするようになった。音楽には、人を呼び込む可能性を秘めている。「活動するなら横須賀を目指そう―という人が増えるといいな」。ジャンルを問わず、交流の機会が増えることを期待している。

グランドピアノ完備のスタジオ
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