横須賀市の発展過程と不可分な関係の「日米の基地」について、多面的な角度から考える連続講座が市民グループの主催で開かれている。
賛成・反対という単純な対立を抜け出して、基地との向き合い方や横須賀の進むべき道を考えようとする未来志向の取り組み。2回目となった先月27日の回では、東京湾要塞研究科のデビット佐藤氏と横須賀中央で文具店を営む品川哲朗氏が、「基地のまちに暮らして」のテーマで持論を述べた。
首都防衛を目的に幕末に築かれた台場設置を皮切りに、軍事拠点としての役割を担った横須賀は「戦争遺跡の宝庫」と佐藤氏は断言。太平洋戦争時の本土決戦や特攻兵器に関する歴史や遺跡も数多くあるとした。
横須賀では基地公開や海軍カレーなどのグルメ、日本遺産認定を軸にした観光集客などの取り組みを積極展開しているが、「うわべだけの活用」と意見。「横須賀には戦争を語り継ぐ責任がある。平和教育の材料としての展開も考えられる。修学旅行の誘致などに繋げる発想が欲しい」とした。
品川氏は、中央エリアの商店街の厳しい実情を報告。「基地の経済的な恩恵を受けてきた時代は終わった。新しい発想で現状を打開しなければならない」とまとめた。
最終回は5月11日(金)、「横須賀、これからの都市イメージ」をテーマに、市の職員でプロモーション発信担当の奥村浩氏を迎える。会場は市産業交流プラザ。午後7時から9時。参加費500円。
問い合わせは、主催者の「基地のまち」よこすかを考える連続講座実行委員会【電話】046・825・0157
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