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横須賀版 公開:2019年7月26日 エリアトップへ

市自然・人文博物館 「おいでよ まぼりの森」 自然教育園60周年の特別展示

教育

公開:2019年7月26日

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三浦半島の稀少な植生物を保護する同園
三浦半島の稀少な植生物を保護する同園

 市立馬堀中学校南側の丘陵に広がる馬堀自然教育園が今年、開園60周年を迎えた。深田台の横須賀市自然・人文博物館ではこれを記念した特別展示を7月27日(土)から開催する。同園の魅力を幅広く紹介するもので、園内に残る旧陸軍施設に関連した展示もある。

 横須賀市博物館(現・市自然・人文博物館)の付属施設として、1959年に開園した馬堀自然教育園。この敷地にはかつて陸軍重砲兵学校等の軍事施設があり、戦後は国有地として管理された後に市へ払い下げられたという経緯がある。そのため、周辺の森林は人工的な改変がなく植生が維持されてきた。

 広さは約3・8ha(約1万坪)で、一周20分ほどの自然観察路を設けているほか、ミナミメダカ・トウキョウサンショウウオなど生育場所が減少している三浦半島内の稀少な生物の保護、植物の保全も行っている。長年、ホタルの生息環境の再生にも力を入れており、市は2016年、同園を天然記念物に指定している。

巨木のゲートでお出迎え

 今月27日から市自然・人文博物館(深田台)で始まる特別展示は同園の60年を辿り、その魅力を広く紹介するもの。「おいでよ!まぼりの森」と題し、特別展示室の入口には、同園のシンボルツリーでもあるシラカシとムクノキの巨木をイメージしたゲートを設置。イモリやヤマトヌマエビ・カブトムシの水槽を出張展示する。どんぐりの生態系を遊びながら学べる模型も用意しており、同館学芸員の萩原清司さんは「これをきっかけに自然教育園の方へも実際に足を伸ばしてみてほしい」と話す。

 同館では11月4日(月)までの会期中、学芸員による展示解説も行う。7月28日(日)・8月17日(土)・10月20日(日)の午後2時から3時、入館無料。

県内に残る旧陸軍施設 「登戸研究所」とコラボ展示も

 陸軍施設だった自然教育園の敷地には、火薬庫とみられる建物や防空壕跡など歴史を語る遺産がある。県内で陸軍施設が公開されているのは、同園と川崎市多摩区にある明治大学平和教育登戸研究所のみ。ここでは第九陸軍技術研究所として風船爆弾や偽札づくりが行われていたという。

 今回の特別展では両施設のコラボ企画として、同研究所の収蔵資料も展示する。東京湾要塞研究家のデビット佐藤さんは「自然教育の場という位置づけはもちろんだが、横須賀の近代史、日本の軍事史上でも大きな意義のある場所。登戸研究所との今回の展示を機に、歴史・平和教育の拠点として活用を進めてほしい」と話している。会場は同館3階ラウンジ。

教育園内の倉庫(旧重砲兵学校火薬庫)
教育園内の倉庫(旧重砲兵学校火薬庫)

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