7月初旬、平日の昼下がり。横須賀市が主催する「全市町内会のつどい」のゲストとして、ヨコスカ・ベイサイド・ポケットでウクレレ演奏を披露した。客席を埋めているのは地域で活動している町内会長や自治会長など約200人。
「JIREH(ジャイラ)です。中学3年生の15歳です」
落ち着き払った口調で挨拶すると場内からどよめきが起こった。
新人発掘を目的とした横須賀市の音楽オーディションで鮮烈な初ステージを飾ったのが昨年8月。グランプリこそ逃したが、楽器の演奏力と将来性に期待が集まった。11月にはオリジナル曲を引っ提げて全国規模のウクレレコンテストに出場。中学生以下の部門で最優秀賞を獲得した。曲名は「as time goes by」。ウクレレを手にすると時が経つのを忘れてしまう─その不思議な感覚をメロディーにした。
この1年で、人前で演奏する機会がぐんと増えた。レパートリーは10曲。
「既成の曲も構成を理解し、自分なりの解釈を加えて完成させるため、それなりに時間が掛かります」。先の町内会長の集いでは、聞き手の好みを想像して『上を向いて歩こう』を選曲。猛練習を重ねた。地元のジャズフェスからも出演依頼を受けており、今秋、ウクレレとジャズの融合にチャレンジする。
学校に通わず、家庭で学習する「ホームスクール」を自ら選択している。
課題を自分で見つけ出し、学びを深めるのだという。それが音楽であり、ウクレレ。来春以降、”ウクレレ留学”でハワイに発つ。語学力を含め、そのための準備を進めている。
|
<PR>
横須賀版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|