先端技術と若者の斬新な発想を生かし、社会問題の解決や産業の活性化に繋げようと、横須賀市産業振興財団は今月4日と5日、市内有数の観光資源である猿島で新産業の立案と実証実験の場を設けた。
この取り組みは3年ほど前から定期的に行われ、これまでに谷戸地区や1万mプロムナードも検証地となった。今回は猿島で観光にまつわる周辺産業をさらに盛り上げるための新たな仕組み作りを模索した。
当日は関東学院大学の学生やIT企業経営者ら20人ほどが参加。前夜にアイデアを出し合い、成立した3つのグループごとに活動を行った。
関東学院大学の学生を中心としたグループからは、島全体をゴルフ場に見立てたバーチャルゴルフを立案。現実にはできない島内でのプレー感覚を味わえると注目を集めるほか、島の知名度向上や観光客誘致にも繋げたい考えだ。
AR観光ガイド
あるグループは島内で人気が高い史跡巡りに着目。ツアーの受け入れ人数や時間の都合で案内人から直接解説を受けられない人の機会損失を補うこと、デジタル化で掲示情報差し替えが低予算で済み、新鮮な情報を継続的に発信できるようにすることなどを目指す。
安全見守り
企業家らで構成されたグループは、スマートフォンや貸し出し端末を基にして把握できる入島者の位置情報から見守りに繋げる仕組みを提案。アウトドアの人気と共に高まっている事故発生のリスクを軽減させる狙いだ。
今回発案、検証されたアイデアは今月15日(火)から幕張メッセで開かれる、最新技術の紹介やクリエイターと企業とのマッチングの場となるイベントへのブース出展でPRを予定。実用化に向けて賛同企業を募る。
|
<PR>
横須賀版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|